ブランドについて【BASIC AND ACCENT】
BASIC AND ACCENT 事業部の責任者にブランド事業の運営についてお話を聞きました。
BASIC AND ACCENT 事業部
ゼネラルマネージャー 村石 圭三郎
Q.ベーシックアンドアクセントとはどんなブランドですか?
お客様の「パーソナル」な感覚で楽しんでもらえる提案をいつも心がけています。
昔は人と違う事が何かタブーというか、違う事自体で「それはないでしょう」と言うような流れがありましたが、今は個性を尊重される流れになっています。その流れにベーシックアンドアクセントが共感されていると感じています。例えばテーブルを囲むシーンで同じ色、デザインで統一されたセッティングのやり方がありますが、ベーシックアンドアクセントではそれぞれ色、デザインが違った食器でのセッティングも提案しています。それぞれの人に合った食器を使って楽しむ事が大切です。その点でもオープン当時から「パーソナル」をキーワードの一つとして展開しています。
Q.規模拡大を続けるベーシックアンドアクセントがお客様から支持される理由は何だと思いますか?
お客様一人一人の趣味嗜好が多様化されています。それは性別も年齢も問わず、その人が好きと思うものをスタイルにしていい。今の時代の価値観がベーシックアンドアクセントの「人と違っていてもいい」っていう感覚が、お客様に支持されるところに繋がっているのではないでしょうか。
生活雑貨のお店と聞くと、女性をターゲットにしているブランドが多いと思いますが、ベーシックアンドアクセントって男性のご来店も多いんですよね。色々なテイストの商品を提案しているので、ご夫婦でお店にいらっしゃって、旦那様も奥様もそれぞれが気になる商品を見て楽しんでくださっています。
こういう点からも色々な方に支持を頂いているのかもしれません。
Q.虎ノ門ヒルズへの出店について教えてください。
ベーシックアンドアクセントとしてブランドらしい出店を以前より考えていました。
従来の商業施設の雑貨フロアでの出店から、自分のスタイルを持った人、同じような感性の人が集まるエリアでの出店でのチャレンジがしたく、そのひとつが虎ノ門ヒルズでの出店だったんです。
今回の虎ノ門ヒルズの出店するフロアはメインが飲食で、拘りのお店が集まっています。
食に拘る方は、生活習慣も自分のスタイルを楽しんでいる人が多いので、ベーシックアンドアクセントを好きになってくれる方がいるはずだと思ったのが一つです。
もう一つが虎ノ門ヒルズ駅周辺に視察に行った時に、歩いている方達の服装やバッグやシューズなどいろんなスタイルの方がいらっしゃいました。丸の内周辺や六本木周辺のイメージと違うパーソナルな感覚を受けた事です。
Q.ベーシックアンドアクセントをとりまくマーケットは今後どのように変化していくと思いますか?
これから生活雑貨のお店を全国規模で展開していく企業はあまり増えないような気がしています。
むしろ生産者や作家の方がモノづくりだけでなく、それに関わる雑貨も取り扱うお店を自分たちで運営していくお店が多くなる気がしています。例えば、コーヒー豆を作っている生産者が、それに関わるモノを販売する。それこそコーヒーツールとか食器とか。植物の生産者が植物のみならず、フラワーベースから始まり植物に関連するショップを運営したりと生産者の人たちが自ら小売業へ進出していく。生産者の人達がお勧めする商品だから説得力もありますしね。
ベーシックアンドアクセントはそういった生産者の方と組んで提案していきたいですね。
例えば、お米の生産者の方とこのお米を食べる時にお勧めのお茶碗を紹介するとか、ワインの生産者の方とはお勧めのワイングラス、おつまみもそうだし、関連商品を展開するにも生産者の方の感性をとりいれた編集をしてみたいと思います。そして生産者の方に店頭に立って貰い、お客様とスタッフへ思いを伝えて貰って共感していただきたいです。
Q.5年後の事業規模はどれくらいの規模にしたいですか?
規模に縛られすぎるのは苦手ですが、やはりビジネスなのでしっかりと事業拡大を目指します。
大切なのは既に出店しているエリアとこれから出店したいエリアで成功させる事です。
また、ベーシックアンドアクセントに出店をして欲しいと思ってもらえるブランドにしていく事が大切です。
それともう少し気軽に買えるコンパクトなお店をつくることも考えています。何かのカテゴリーや関連商品に特化したお店が出来るのも面白いとも思っています。
Q.事業を運営する上で大切にしていきたい考え方はありますか?
「当たり前を俯瞰して見ることを常とする」という言葉を大事にしています。昨日、成功していたことが今日成功するかわからないですし、今までやってた事が良いのか悪いのかを考える、市場動向を見て柔軟に物事をとらえて事業に取り入れていく、事業運営する上で俯瞰した物事の見方をしていく事が大切です。
そしてスタッフの強みを活かしていく事、スタッフそれぞれの考えを尊重しつつ、今一番するべきことを全員の思いを一つに運営していく事が大切です。
そして最後は、やはり最初も最後も店が好きという事が大切です。
「店勘」という言葉を私はよく使います。うちの会社の魅力は、バイヤー、デザイナーとして入社したらすぐにチャレンジさせるというところです。入社後、すぐに展示会や商談のため出張に行って経験出来る事です。これは私の時代では珍しい事だったので、とても羨ましく思っています。
ただ、その子達に伝えているのは仕入れた商品やデザインした商品をお店に展開した時がゴールではなくスタートで、お客様がご購入下さり、気に入って下さった時がゴールだと。
常に実際にお店を見て何が必要かを感じて、スピーディーに対応していくことが大切です。これを継続していき「店勘」を持つ。そういう組織で運営していく事が今もそしてこれからも大切だと思っています。