ブランドについて【deux C】
deuxC 事業部の責任者にブランド事業の運営についてお話を聞きました。
deuxC 事業部
ゼネラルマネージャー 山崎 毅博
Q.deuxC(ドゥ・セー)とは、どのような事業か教えて頂けますか?
現在、ドゥ・セー事業は、全国にショップを34店舗(2024年8月時点)とオンラインショップを展開する小売業です。
今は小売業だけですが、私の入社当時は、卸売事業がメインで全国の雑貨を取り扱う会社様に商品を買って頂くというのが主な販路でした。その頃にはドゥ・セーという名称の店舗はありましたが、お客様のお店で販売してもらう割合の方が多かったです。そこから直営店が増えていって、一般消費者の認知度が上がってきたと感じています。
ドゥ・セーは、オリジナル商品が強みで、昔から丁寧にモノづくりをしてきました。社内にモノを作る専任のデザイナーがいて、1から商品を作っています。商品もそうですが、店舗内の陳列、接客、サービスに至るまで丁寧につくりあげてきたことがお客さんに支持されているところだと思います。
Q.入社されてから現在に至るまで、どのようなことを担当されていましたか?
入社が2004年になるので、今年で20年目になります。
当時は、入社したら最初は必ず商品管理に配属されたんですね。そこで半年から1年程度入出荷と検品業務をしていました。そこから、ポップや販促物を制作する部署に配属されました。その次は、卸売りの営業部署で5年。
そのあと直営店を運営する部署の営業統括に異動しました。店舗の経験がないまま営業統括に着任したので、最初の半年間は店頭に入って販売をして店頭業務を学びました。東京、関西、九州の店舗に入って経験を積みました。
店舗では、値付けや返品作業から販売に至るまで様々な業務を経験しました。正直あの経験は大きかったと思います。本社から社員がやってきて店舗スタッフの方々と面談するのと、一緒に店頭に立って、ああでもないこうでもないって言いながらとるコミュニケーションを取ることでは、全然違うんですよね。上司部下の関係はあれど、店舗では店長のほうが上で、教えてもらうことがたくさんありますし、ときに注意も受けます。逆に店舗で感じた気づきを他の店舗に伝えることもできます。スタッフの方々と会話する機会もたくさんありました。本社のデスク前で勤務しているだけでは、見ることのできないスタッフの良さを発見することもありました。
当時の営業統括は、卸売りと直営店のどちらの管理も行う部署だったので直営店のことをやりながら卸売りの営業もしていました。
営業統括で7年過ごした後、商品企画の担当を5年、そこからゼネラルマネージャーになり、今年度から執行役員に着任しました。
いろいろやってきましたね。
Q.ドゥ・セーを取り巻くマーケットは、今後どのように変化していくと思いますか?
今も感じてはいるんですが、雑貨屋に限らず、洋服、飲食や本屋など、趣味嗜好性の高い商品は、それらを一括りにしたライフスタイルというテーマで提案しているブランドが増えてきました。洋服屋が雑貨を始める、本屋が雑貨を始めたり飲食を始める。雑貨屋だから雑貨を売っていればいい、ということではなくなってきているのかなと。私たちのブランドを支持してくれているお客様に向けて、私たちも暮らしをもっと幅広く提案していく必要があるのでは、思っています。
あとは、コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスが注目される傾向もありますが、ドゥ・セーは、プライスや機能性で勝負するブランドでないので、ドゥ・セーの付加価値とはなんだろうか、ということをもっと掘り下げていきたいですし、そこで勝負し続けていきたいですね。
Q.店舗とオンラインショップについては、どのように考えていますか?
リアル店舗は絶対に必要な場所だと思います。
ECで買い物する人、リアル店舗で買い物する人、両方を使い分ける人、どちらかに凄くシフトしていくっていうことはないのではないかなと思っています。
ただ、ECで買うモノとリアルで買うモノの棲み分けをしてる消費者は多いと思います。
ドゥ・セーにおいては、ドゥ・セーの商品はリアルで見て触れて接客を受けて良さが何倍も伝わると思っているので、店舗を大切にして、店舗数も着実に増やしていきながら、デジタルとの連動っていうのは必要だと思うので、ECは今後取り組むべき大きな課題だと思います。
Q.今後ドゥ・セーでどんなことにチャレンジしていきたいですか?
去年ぐらいから少しずつ始めてるんですが、ブランドを成長させていく事にもつながっていくなと思っているのは、店頭でお客様との接点というかコミュニケーションをもっと増やしていきたい、というのはあります。
去年の年末に店舗内でワークショップをやったり、SNSを通じてフォロワーの方々に写真を投稿してもらいドゥ・セーの商品で暮らしの提案をしてもらったりとか、そういう取り組みを少しずつ増やしていっています。お客様との共感というか共創というか、一緒にブランドを育てていく、そういう繋がりみたいなものはもっと作っていきたいですし、スタッフとお客様が直接話をして何か一緒に取り組んだりすることでお客様に喜んで頂くようなことが、今までなかなかできてなかったので増やしていきたいですね。
Q.事業を成長させていくために大事だと思うことは?
やっぱり人だと思うんですよ。
モノを作るのも人ですし、販売するのも人ですし、買うのも人ですし、人とつながる接点には人がいるので、事業とかブランドを継続させていくために一番大事なのは人でないかなと。優秀な人材というよりも、会社の考え方、事業の考え方、ブランドの考え方にまずは共感してくれる人というのが大前提だと思うんですよね。このブランドでこういう風な方向性に向かって頑張っていきたいという風に、まずは同じ方向を向いて頑張っていける仲間というか、そういう人たちが集まってチームを作るというのが大事だと思っています。
そういう意味ではマンパワーであったり、マンパワーが結集してチームになってチーム力であったりが大事だと思います。
組織を構成しているのは人ですし、そこで力をつけてもらって成長してもらってっていうことは絶対に欠かせないので、会社として人材育成というところは大事にしていきたいです。力をつけ成長し、活躍してもらうということが会社や事業の繁栄に一番大きく繋がっていくのではないか思っております。
うちの会社の働き方の考え方で、「仕事に誇りをもって自己成長のために楽しみながら働く」というキーワードがあります。この考えがすごい好きで、仕事に対する価値観は人それぞれなので、何が大事かというのは強要できませんが、自分が成長するというのを一番に据えてほしいです。何をするにしても自分に力がないとできないと思うので、力をつけるために頑張ってもらいたい。あとは、楽しんでほしい。苦しいばっかりでは続かないので、楽しんでほしい。楽しい仕事を見つけるというよりは、仕事の中に楽しみを見つける、という考え方が好きです。何かしら自分なりの楽しみや喜びを見つけるということが大事なので、それが自分の大きな原動力になっていくと思います。そういう考え方で私自身もやっていきたいですし、組織としてそういう環境をつくらないといけないと思っています。